木次沿線の魅力「大」交歓会へ参加!

先日、木次沿線の魅力「大」交歓会へ参加して来ました。
※弊社工場は、島根県雲南市木次町(きすきちょう)にあります。
JR木次線は、宍道駅(島根県松江市)から備後落合駅(広島県庄原市)までを結ぶ路線です。
しかし、周辺自治体の過疎化が進み、年々利用者が減り続け、今後廃止の可能性も…。
今回参加した木次沿線の魅力「大」交歓会は、
JR木次線の活性化のためのイベントであり、
「会場まではJRを利用してお越しください!」と案内にあったため、
木次駅から出雲三成駅までJR木次線を利用して往復してきました。
ローカル路線ならではの、のどかな雰囲気です。
しかし、、、
駅のホームに人の姿がない。。。(T_T)
いざ出発です!!!
途中、20~30kmくらいしか出てないのでは?と思える、
ゆっくりとしたスピードで運行されていました。
1両編成の列車の中にはそれなりの人数(20~30人?)が乗っていましたが、
会場のあるJR出雲三成駅で一斉に下車されました。
なんと、下車せずにそのまま乗っていたのはたったの1人!!!
乗客のほぼ全員が今回のイベントへの参加者だったということで(T_T)。
おだやかな流れの川の橋を渡って歩いて会場のある方向へ。
川を渡るとすぐそこが会場でした。
そして、駅から徒歩10分ほどで会場のカルチャープラザ仁多に到着。
受付を済ませ、いざ会場ルームへ。
周辺自治体、地元企業、各関係先の方々が参加しておられました。
60名以上の方々が参加され、鉄道への熱い思いを語られる方も多く、熱気がありました。
会が始まり、JR木次線の深刻さがより明確になっていきました。
同じ島根県内のJR三江線は2018年3月末に廃止となってしまいました。
※JR三江線=江津駅(島根県江津市)から三次駅(広島県三次市)までを結ぶ路線
「区間別平均通過人員および旅客運輸収入(JR西日本2016年度)」によると、
三江線の平均通過人員は1日あたり83人で最下位でした(→路線廃止に)。
その次に平均通過人員が少ない路線が大糸線の1日あたり100人。
その次が木次線の1日あたり204人です。しかも年々減り続けています!
昼食にはお弁当が出ました。奥出雲町産の材料を使った料理が中心でした。
弁当を包んであるオレンジ色の紙には、JR木次路線の路線図が描いてあり、
すごろくになっていました!!!(捨てられない工夫!)
午前中はJR木次線の現状などの説明が中心でしたが、
午後からはテーマ別にグループに分かれてのワークショップがありました。
→「グッズ作成」とか「情報発信」とか6つのテーマがありました。
駅舎の一角にあるお土産品などを取り扱っているショップには
弊社商品がズラッと並んでいました(^_^;)。
「奥出雲生蕎麦」とか「そばのはし」とか「うどんのはし」とか…。
「そばのはし」、リピーターさんもいて、ひそかな人気があるんです!!
帰りの列車もゆっくりとしたスピードで、のどかな雰囲気でした。
JR木次沿線には、ふだん都市部で生活されている方にとっては
忘れかけていたどこか懐かしい日本の原風景が広がっています。
JR木次線は「出雲大社へ観光に来たついで」に足を延ばせる範囲です。
JR木次線の始発駅「宍道駅」までは出雲市駅から遠くはないです。
JR木次駅には、こんなかわいい看板もあります。
インスタ映えしそうな看板です(^^;)。
看板の隣りには「ご縁の鐘」もあります。
路線存続の問題は、JRだけが頑張っても解決しない問題で、
「JR」と「自治体」と「企業」が協力して路線利活用の活性化に
取り組んでいかなければならない問題です。
会の中で聞いた話の中で特に印象に残った言葉は、
「鉄道」を残すために「鉄道」を残す
のではなく、
「地域」を残すために「鉄道」を残す
とても印象的な言葉でした。
路線廃止になってからでは遅く、
「そうならないためには…」ということを
JR木次線沿線の地元企業として考えさせられる1日でした。